神戸中央郵便局の斜め前にある
旧三菱銀行神戸支店ビル。現在は乳幼児用品メーカーで知られるファミリアが所有しているため、
ファミリアホールと呼ばれています。
神戸は江戸時代の開国以来の国際貿易港であり明治時代は多くの外国人が居住していたので洋館や洋風建築が多く建てられましたが、こちらはその先駆けで明治33(1900)年に三菱銀行神戸支店として建てられました。非常に重厚な石作りでルネサンス様式の意匠を持っています。戦時中までは屋根には三角ペディメントがあったそうですが、これは残念ながら戦災で消失し現在は残っていません。
設計者は三菱の技術者として東京丸の内の煉瓦街などを手掛けた曾禰達蔵。現在では丸の内煉瓦街は取り壊されて現存せず、この現存する建物の中ではもっとも素晴らしいと評価されています。なお、曾禰達蔵は辰野金吾(日銀本店・東京駅などを設計)とともに神戸で最も初期の洋風建築設計者です。
ファミリアと言えば、やはりスヌーピー。と言うことで、このビルの前にはスヌーピーの石像が鎮座してます^^
※2019年1月追記)外観部分だけを残す形で取り壊されタワーマンションになっています。スヌーピー像は移されたそうです。
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